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広告のデザイン制作には常に「なぜ?」が必要。それはなぜ?

なぜ?

広告制作で「なぜ、こうするのか」を考える理由

今回はデザイン制作には常に「なぜ?」という視点が必要だ、というお話です。

世の中的な傾向として、デザイナーは「感性で」デザインしていると思われがちなのですが、実際問題としては「感性」だけでは広告制作作業を成立させる…というのはなかなか困難です。

純粋芸術作品であれば、「分かる人だけに分かれば良い」というスタンスでもOKかもしれませんが、商業デザインとなると不特定多数の人に理解され、受け入れてもらう必要があります。

そのためには「なぜ、こうするのか」ということをデザイナーが意識して理解している必要があります。

例えば広告に使う書体や、色使い、使用する写真など。

そういったそれぞれの要素一つ一つに、なぜそれを選ぶのか?という理由が必要です。

広告の色使いもけばけばしくするのか、シックな色使いにするのか、
デザイン的にレイアウトも意図的にごちゃごちゃと盛りだくさんに見せるのか、
あるいはシンプルでスッキリしたレイアウトにするのか、
など選択肢は無数と言って良いほど存在します

この「無限の可能性」が厄介なわけで…、
それらを全て思いつきで決めてしまうと、収拾がつかなくなるのは容易にご想像頂けると思います。
 

広告デザインは設計に近い

理由を積み上げる

限られた時間と予算の中で、先述の「無限の可能性」の山に埋もれることなくきちんとしたデザインを形にするためには、「こういう理由で、こうしました」と説明ができることが大切です。

チラシやパンフレット、WEBサイトなどは「営業ツール」と呼ばれたりしますが、これらのツール、つまり道具を強力なものにするためにはロジカルな裏付けが必要となります。

堅固な構造を持つ「強い」広告作りには、各要素の選択やそれらの構成に論理的な必然性は不可欠です。
そういう意味では、広告デザインは設計に近いと言って良いと思います。

どんな人に、どんなメッセージを伝えたいのかを制作担当デザイナーがきちんと理解していないと、的を射たデザインを構築するのは難しいでしょう。

そのため、デザイナーは常に自らに対して「なぜ?」と問い続ける必要があります。

「なぜ?」に答えるための情報も、たくさん必要です。

自社を知り、競合他社を知り、市場動向を知れば、百戦危うからず、です。
 

「思考停止」陥らず「結果」を出せる広告デザインのために

そのような地味な基礎情報をかき集めて整理整頓して行く作業はとても大切なのですが、非常に地道で根気のいる作業となります。

そして往々にしてそのような地道で根気のいる作業というのは敬遠されがちで、それを避けるための口実として「感性」「センス」という言葉が使われることが、現実にはすごく多いのですが。。。

しかしそれは「思考停止」に近い、制作者として恐るべき状況でもあります。

広告を打つ以上は「結果」を出さなくてはなりません。

商品を売りたい、お客さんを集めたい、などの「結果」を出せる広告デザインを実現するには、「なぜ、こうするのか」という視点は不可欠です。
 

広告物の制作実績を、このホームページでご確認頂けます

チラシやパンフレット、メニューなどの印刷物/ホームページの制作、運営管理/写真撮影やイラスト作成まで幅広く行っています。各種広告制作物の実績の一部を公開中です。

制作の実績