おはようございます。今日は雨上がり快晴の朝です。
早いものでクリスマスイブも昨夜で終了。
年末といえば大掃除ですが、パソコンのデータの大掃除をする方も多いかと思います。
そこで今回はパソコンデータの保管・保存方法について。
パソコンのデータ保管の方法いろいろ
デザイン制作的には仕事をすればするほど広告制作物のデータは溜まって行きます。
Webデザイン、つまりホームページの制作だけであれば大したことはないのですが、チラシやパンフレットなどの印刷物の制作データはとかく巨大になりがち。
例えばA4サイズの冊子をデザインする場合、見開きではA3サイズとなりますが、このA3の見開き全面(幅420mm×高さ297mm)に使う写真データを用意した場合、5,787×4,093ピクセルとなり、データサイズはこれだけで90MBを超えます。(CMYKモード、350dpiの場合)
Webに比べると印刷物の画像は解像度がかなり高いので、データサイズも跳ね上がります。
実際には複数の画像を重ね合わせて合成加工をすることが多いので、画像データは1枚で1GBを超えることも珍しくありません。また、ページの端まで写真で埋める時は「塗り足し」と言ってページの端から3mm程度余計にはみ出し部分を作る必要があるので画像サイズはさらに1回り大きくなります。
そのようなことをやっていると一つのデザイン制作物だけで数十GB(場合によっては数百GB)のデータサイズになってしまいます。パソコンの内蔵ハードディスク(HDD)だけではいずれ容量を使い切るのは必至。
デザイン関係以外でも、エクセルやワードなどのビジネス書類にも重いデータは結構ありますし、写真や動画をたくさん撮影するなどで常に大量のデータの保管・運用の必要性に迫られているという方も多いのではないでしょうか?
パソコンのデータ保管の方法は内蔵ハードディスク以外にもいろいろあります。
手っ取り早いのは外付けハードディスクへのデータ保管
一番手っ取り早いのは外付けハードディスクを買って来て、これに保存すること。
最近は大容量のハードディスクも比較的安価で購入できますので、広告制作に使う写真データもたくさん保存できます。
ただし、ハードディスクはある日突然壊れることがあります。
そうなると大切な写真データやデザイン制作データが全て失われる可能性が大きいので要注意です。
比較的安全で簡単な「ミラーリング」
比較的安全性が高いのは「ミラーリング」と言って自動で2台の外付けハードディスクに同じデータを書き込むようにすること。これはパソコン側の設定で可能な場合もあります。
広告デザインに使う写真もイラストもレイアウトもその他制作用の書類も丸ごと複製ができるので、2台のハードディスクが同時に故障しない限り、データは失われないので安全性はかなり高いと思われます。
が、ハードディスクを2台使っていても、保存できるデータは1台分のみということでコストパフォーマンス的には厳しくなります。
また、災害などで2台同時に故障する可能性もなくはないので、さらに安全を求めるのであれば、「ミラーリング」したデータをさらに「クラウドストレージ」に保存すればより安全。
会社や自宅以外の場所にデータを保管する「クラウドストレージ」
「クラウドストレージ」というのは「Dropbox」や「Google Drive」など、インターネット上にデータを保存できるサービスで、会社は自宅とは別の場所にデータを保存できます。お金を自前の金庫でなく銀行に預けるようなものだとイメージして頂くとわかりやすいかもしれません。
自宅のパソコンやハードディスクが故障しても、データセンターが無事ならデータも無事。データセンターでトラブルが起こる可能性も絶対ない訳ではないかもしれませんが、最終的には「自己責任」での利用となると思われます。また、アクセス用のパスワードなども厳重な管理が必要です。
無料で使えるプランは容量も少なく、有料プランも一般に大容量のプランほど高額となります。中には「写真データは無制限」などとなっているものもありますが、未来永劫に渡り容量無制限で利用できるのかどうかは不明。
クラウドはなにかと便利なのですが、個人的にはあまり頼りすぎず、ほどほどに利用されるのが良いのでは?と思っています。
大量のデータ保存なら「RAID(レイド)」導入という方法もあり
データを細かく分解して複数のハードディスクに分散保存するRAID(レイド)という手法もあります。
「冗長性」などと言ったりしますが、ざっくり言えば複数のハードディスクにデータを分散保存するもので、1台のハードディスクが壊れてもデータは失われないというもの。
先述の「ミラーリング」と似ていますが、「RAID 1」なら2台のハードディスクから同時読み出しできるのでデータ読み出し速度が速く、「RAID 5」ならハードディスク4台構成にすればハードディスク3台分の保存容量を確保できるなどの特長があります。
ただし「RAID 1」も「RAID 5」も2台以上のハードディスクが同時に壊れたらアウト。またデータ分散のコントロールユニットが壊れてもアウト(複数のRAIDユニットを併用している時は別として)。
なので、こちらも過信は禁物です。
データの管理は奥が深いのですが、データはなるべく整理して、バックアップを定期的に取っておくことをおすすめします。