おはようございます。9月も中旬になってきて、広告制作業者的にも完全秋モード突入中となっております。そこで今回はデザイン的に秋らしい色の組み合わせをするときに知っておくと役立つ「黄色」の使い分けについて書いてみたいと思います。
秋の色といえばハロウィーンのオレンジと黒が一般的ですが、赤や黄色など含めたオレンジ系統の色をうまく使えば広告の表現に広がりを持たせられます。
チラシやパンフレットなどの広告印刷物でも、ホームページなどのWeb媒体でも便利に使えます。
似ているようでかなり違うレモンイエローと山吹色
一口に「黄色」と言っても種類があり、主なもの(よく使われる色)としては「レモンイエロー」と「山吹色」があります。
レモンイエローは明るい黄色。
印刷デザイン的な(DTP的な)言い方をすれば「プロセスイエロー100%」となります。
これに対し山吹色は少しオレンジっぽい。
これまた印刷デザイン的な言い方をすれば、先ほどのプロセスイエローにマゼンタ(マゼンダではないですよ)を20%〜30%ほど混ぜた感じ。
この2つの色、色相的には大差ないのですが、用途はかなり異なります。
(「色相って何?」という方はこちら↓もご覧くださいませ)
危険な黄色?の山吹色は秋のデザインにも向いている
まずは山吹色の方ですが、これは「危険」「注意」を表す色として使われることの多い色です。道路標識などの黄色も山吹色が使われていると思います。(日焼けで退色して山吹色でなくなっているものもありますが。。。)
この山吹色、つまりわずかに赤みを帯びた黄色は比較的「強い印象」の色で、濃い色との組み合わせにも向いています。
例えば、紺色背景に黄色の文字は高級感を演出したいときなどには超定番の配色ですが、このとき黄色の文字はレモンイエローではなくちょっと濃いめの山吹色にするのがおすすめ。
レモンイエローでは印象が少々軽く、「秋らしさ」という点では少々物足りないので。(下の図)
背景をワインレッドにした場合(下の図)も同様の傾向。
こちらは秋らしさを感じる配色で、グルメ関係の広告制作にも使いやすい配色です。
ただしインクジェットプリンターで普通紙(コピー用紙とか)に印刷すると、赤系統の色はかなり彩度が落ちる(つまりくすんだ色になる)傾向があるので。視認性など確認しながら文字の色も調整されるのがおすすめです。
爽やかなレモンイエローは夏の広告向き
これに対してレモンイエローは「明るい」「爽やか」「酸っぱい」イメージの色。
このため夏の広告デザインで多用されることが多い色です。
涼しげな水色との組み合わせは相性も良好。↓こんな感じで。
色としては少々「軽い」色ですので、濃い色との組み合わせはあまり向いていません。
なので濃いめの色が多い秋〜冬の広告制作ではあまり使われない傾向です。
先述のように濃い色との組み合わせは山吹色の方が相性が良いので
秋に向かうこれからの季節はちょっと濃厚テイストの山吹色の使用がおすすめです。
秋らしいデザインと配色については下記も併せてご覧くださいませ。