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信頼感を「見える化」する、小規模事業者様のブランディング&デザイン

信頼感のイメージ

そもそも「ブランディング」とは何でしょうか?

マーケティングの世界では頻出する「ブランディング」という言葉があります。「ブランディング」をざっくり簡略に言えば「信頼感の見える化」と言い変えても良いと思います。

つまり「この会社なら信頼できそうだ」と思ってもらえること。時計や車やバッグなど、「このブランドだから安心だろう」と考えて購入することは結構あるのではないでしょうか?

さらに、そのブランドを所有することがステイタスになれば、人はそのステイタスのためにより多くのお金を支払ってくれることもあります。

信頼できるか悩むところ…

逆に信頼できるかどうかわからなくて、購入や問い合わせを躊躇ってしまうケースも多々あるかと思います。

当事務所のある横浜市都筑区は中小の自動車工場も多いのですが、車検や板金業などされている中小規模の自動車工場様などでも、利用するお客さんの立場からすると「信頼できるかどうか判断しづらい」ので、本当は見込み客となるはずだった人が大手企業や自動車ディーラーに行ってしまう…ということもあるのではないでしょうか?

小規模事業者様の場合、その知名度の低さゆえに「怪しい会社なのではないか?」「ちゃんとした仕事をする会社なんだろうか?」というネガティブな目で見られる場合もあるかもしれません。真面目にしっかりとした仕事をしているにもかかわらず、知名度の低さや、事業規模の小ささから仕事の機会を得られないことはその事業者様だけでなく、社会としても損失ですね。

しかし第三者からは「真面目にしっかりした仕事をしている会社なのかどうか」を判断できない場合も多いため、それをきちんと「見える」ようにすることが小規模事業者様にとっての「ブランディング」なのではないでしょうか?

しっかりした「ブランディング」ができているならば、世の中にある需要をより確実にキャッチすることができるでしょう。

「自分は(我が社は)何者なのか?」を再確認

ブランディング

「ロゴマークを作ること」がブランディングではありません。

ロゴマークだけでなく、ホームページや名刺、パンフレット、看板などはデザイン的に一貫性が必要です。色使いや書体を統一するのはもちろん、デザインの雰囲気(いわゆるデザインテイスト)が揃っていることが望ましい。

これらが揃っていないとどうしても「安っぽく」見えてしまいがちです。

そうなると問題は「どのように揃えるのか?」ということになるわけですが。。。

結論っぽいことを書くと、ブランディングのためのデザインの鍵は「自分は(我が社は)何者なのか?」を再確認することにあります。社風やこれまでの経歴、打ち出したいイメージ、想定される顧客像。そういうものをしっかり確認すれば、それに応じた形でデザインを考えることができます。

デザインを作るにも、そのデザイン案の良し悪しを判断するにも「自分は(我が社は)何者なのか?」がしっかり固まっていれば、それをもとに考え、選択することができます。つまりそれこそが「コンセプト」であり「アイデンティティ」ですね。

何者?

しかしいきなり「あなたは何者ですか?」と聞かれても「ブランディング」につながるような答えを即答できることは少ないと思います。

でも、これまでの会社の歴史や今困っていること、お客さんや取引先はどんな人や会社か、などをいろいろ確認していると、「自分は何者なのか?」は次第に見えてきます。(私が打ち合わせでそういうことを聞きたがるのは、そういう事情によるものです。)

イメージカラーなどのデザインスタイルを決めましょう

何色?

「デザインの一貫性が大事」ということを書きましたが、例えばカラーリング。いわゆる「コーポレートカラー」は何色が良いでしょうか?

飲食店様なら赤やオレンジといった色が「食欲をそそる色」として手堅い選択肢ですが、「自然食品の店」として訴求するならグリーンなどの方がよりイメージを伝えやすいでしょうし、フレンチのお店ならフランス国旗の青も効果的かもしれません。

冒頭で書いた町工場や技術系の企業、あるいは学習塾などの教育系事業、不動産業や建設業などの場合は商品ではなく、別のところからコーポレートカラーを決めて行く必要があります。

また、書体(フォント)や、デザインの雰囲気(デザインテイスト)も同じように考え、決定して行きます。

そうやって作り上げた一連のデザインスタイルをホームページやパンフレット、チラシ、看板、名刺などで統一して、繰り返し、継続して使用して行くことが「ブランディング」の第一歩となります。

いわゆるC.I.(コーポレート・アイデンティティ)」V.I.(ビジュアル・アイデンティティ)」と呼ばれるものはおおよそ、このようにして生み出されて行きます。

※デザイン戦略として集客のためのチラシは元気なイメージ、商談時に使う会社案内はフォーマルなイメージ、という使い分けをすることは多々あります。

ブランディング&デザインにも有効な「継続は力なり」

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一方でブランディングは「継続すること」も大切です。

色や書体など、統一したデザインスタイルをある程度長期にわたり使い続けることで、認知度が高まり、その会社やお店への信頼感も高まります。短期間でデザインのテイストをコロコロ変えてしまうと、冒頭に書いた「信頼感の見える化」はリセットされてしまい、ブランディングの成果を手にする機会も先延ばしとなってしまいます。

長い目で見れば、社会の変化や事業内容の拡大などによりロゴマークのデザインを変更したり、ウェブサイトやチラシ、パンフなど広告物のデザインのスタイルを変更して行く、ということはあります。その際にもやはり「自分は(我が社は)何者なのか?」を再び問い直した上でのデザイン変更が必要です。

とはいえ、現実には最初からいきなり完璧な「ブランディング&デザイン」を目指すことは至難の技でもあります。自分で、自社で考えているイメージと、周りから思われているイメージが一致していないこともあるかもしれません。

そこで、まずはわかっている範囲、できる範囲でスタートして、実際に運用しつつ細かな修正を継続的に行うことがおすすめです。つまり、常に「自分は(我が社は)何者なのか?」を考え続ける必要があります。

時間もかかりますし、考え続けるのは大変なことですが、その努力を継続して行くことが信頼感を生み、小規模事業者様の「ブランディング」を成功に導くのだと思います。

当デザイン事務所「グラッドワークス」では継続的な広報戦略のご提案もしております。
ぜひご相談ください。