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【秋の広告デザイン】改めて考えたい色彩の「鮮やかさ」と「季節感」の話

2人の子供

今日から9月ですね。
先月、8月後半は猛暑続きで大変でしたが、天気予報によると今日の横浜市都筑区の最高気温は25℃とのこと。最低気温ではなく。気温の変化が激しいですが、体調管理に気をつけて参りましょう。

とりあえず今後は秋を感じる日も増えてくるのかな?と思っております。
 

印刷物で「蛍光色」を再現するには「特色」を使えば印刷可能

広告制作業者的には頭の中はすでに「秋本番」なのですが、デザイン制作的に秋らしい季節感の演出にはカラーリングの工夫が重要、ということで今回は広告に使う色の「彩度」、すなわち「鮮やかさ」について。

色は鮮やかさを上げて行くといわゆる「蛍光色」になってきます。マーカーなどでお馴染みの色ですね。

蛍光色のイメージ

チラシやパンフレットなどの印刷物ではこうした蛍光色の再現は普通、できません。
カラー印刷で一般的な「4色印刷」ではそこまで鮮やかな発色のインクは使っていないので。
ただし、専用に配合したインク、すなわち特色(とくしょく)」を使えばある程度印刷可能です。

「特色」については下記の記事も併せてご覧ください。(過去記事)

カラー印刷は4色印刷。でも5色や6色もあるのはなぜ?

 

Web制作では見るのに使うパソコンやスマホの違いも考えるべき?

なんとなく色が変

ホームページなどではパソコンやスマホのモニタの発色性能によって再現できる「鮮やかさ」の限界は変わります

高性能のモニターや最新世代のスマートフォンなどでは再現できる色の範囲がかなり広く、かなり鮮やかな色でも再現できる場合がありますが、古いパソコンや低価格が売りのパソコンなどのモニターだと再現できる色彩の範囲も狭い傾向。スマホも同様。本来は鮮やかな色も、微妙にくすんで再現されたりします

そういった閲覧環境、つまりホームページを見るのに使うパソコンやスマホの違いも考慮すると、基本的には極端に高彩度な色は使わないようにしておいた方が良いかと思います。閲覧環境による色の違いはどうしても発生するものではありますが、その違いが大きくなりすぎるのはやはり好ましいことではありませんので…。

また、Web制作やチラシやパンフなどの印刷物、看板からデジタルサイネージ(液晶看板)といった様々な広告宣伝媒体への対応のしやすさを考えると、会社のコーポレートカラーに超高彩度の「蛍光色」は使わない方が安全、かと思います。

名刺や会社案内などの印刷物では「特色」を使い、発色の良い紙を使えばある程度再現できますが、チラシやパンフレット、カタログなどにも毎回特色を使うのは現実的ではないですし、Webサイトで同じように再現できなければ、C.I.やV.I.としての色彩的な統一感を出せませんので。
 

上手く使えば上品で大人っぽい「ダル」系カラーは、秋の広告デザイン制作にもぴったり

大人っぽい?のイメージ

では逆に「鮮やかでない色」はどうかというと、基本的には色は彩度を落として行くと落ち着いた感じになります。
いわゆる「ダル」系のカラーですね。
上手く使えば上品で大人っぽい知的な雰囲気になります。

落ち着いた「ダル」系カラーは秋の広告デザインにもぴったり。

春は明るく、ふわふわした色を使うことが多いのですが、秋は渋めで落ち着いた色が似合いますね。

ただし、あまり渋系カラーでまとめすぎると地味で目立たなくなったり、重苦しい雰囲気のデザインになってしまう可能性もあるのでそこは配慮が必要かと。

広告制作における基本的な色使いのテクニックとしては、ワンポイントで鮮やかな色を「差し色(さしいろ)」として使ったり、華のある写真を使うなどして「落ち着き」と「強さ」のさじ加減を調節します。

彩度を落とした色彩はギラギラのインパクト狙いの広告展開には不向きですが、秋の季節感の演出にはおすすめです。

広告物の制作実績を、このホームページでご確認頂けます

チラシやパンフレット、メニューなどの印刷物/ホームページの制作、運営管理/写真撮影やイラスト作成まで幅広く行っています。各種広告制作物の実績の一部を公開中です。

制作の実績