早いもので8月も今日を入れてあと10日。まだまだ暑いですがそれでも秋は確実に接近中ということで、秋の広告宣伝を考えておられる方も多いと思います。
秋の広告といえばグルメにファッション、ハロウィーン。広告デザイン的に英語が使いたくなる傾向の宣伝材料が多いのですが、英語は意外な間違いをやらかしがちなのが怖いところではあります。
と、いうわけで今回は広告制作やパッケージデザインで間違えやすい英語の綴りについて。
「Stuff」と「Staff」は似ているようで結構違う
日本語で「スタッフ」というと「グループのメンバー」というような意味ですね。
「お店のスタッフ紹介」とか。
英語の場合「Stuff」と「Staff」という、見た目の同じような単語があります。
日本語表記にするとどちらも「スタッフ」なのですが、意味はかなり異なります。
先ほどの「グループのメンバー」というような意味になるのは「Staff」。
一方、「Stuff」は「モノ、コト」という意味になります。
例えばアメリカの写真撮影機材のブランドに
「Really Right Stuff」(リアリーライトスタッフ)というものがあります。
これを日本語に訳すと「実に正しいメンバー」…ではありません。
「実に真っ当なモノ」というような意味になるようです。
「ユーザー目線で本当に使いやすい製品を作ってます」という理念が込められている様子。
で、その「Stuff」と「Staff」ですが、
チラシやパンフレット、ホームページなどでお店のスタッフ紹介をする時にちょっとオシャレっぽいテイストにしようと英語表記にする場合があります。(美容系やファッション系、スポーツ系広告のデザインに多いですが)
この時見出しに「Stuff」なんて書いてしまうと意味が変わってしまうので注意です。
カッコ良く見せようとして英語表記にしたのに、綴りが違っているのはなんとも勿体ないので。
「Equipment」に複数形の「s」を付けちゃダメ!は本当?
「Equipment」という単語も工業系、自動車系では結構使われる英単語ですが、この英単語は「不可算名詞」です。
「Water」や「Coffee」などと同様、数えられないものとして扱う必要があります。末尾に複数形の「s」は付けられません。なので「Equipments」は基本NG。
の、はずなんですが…
日本語で「コーヒー2つ」を英語で言いたければ「Two cups of coffee」となり、「コーヒーの入ったカップが2つ」というような表記になる、というようなことを習ったのは確か中学生の頃だったような。
しかし日常会話では「Two coffees」とか普通に言ったりする(「coffee」は不可算名詞のはずなのに!)らしいので例外もないわけではない様子なのが紛らわしいところではあります。
上記のようなことを理解した上であえて複数形の「Equipments」や「Informations」(「information」も不可算名詞)を使っている人も国内外で少なからずいらっしゃるようなので、いつかそのうち「Equipmentは可算名詞扱いでOK」…なんてことになるかもしれません。
言葉というのは時代とともに変わって行くものなので。。。
とりあえずチラシやパンフレット、ホームページといった広告ツールやパッケージデザインなどでの表記というのはオフィシャルなものなので、なるべく正しいと思われる表記をしておくのが宜しいかと思われます。