巨大になりがちな広告デザインのデータ
今回はデザイン用のデータをネットで送信する方法について書いてみたいと思います。
広告デザインのデータというのは大体データサイズが巨大になりがちで、カタログやポスターなど大きな案件のデータなどは数十GBに達することもあります。
当然メール添付などでは送信できません。
デザイン関係でなくてもデジカメやスマホで撮影した画像をリサイズせずWordやExcel書類にペタペタと貼り付けて文書を作成すると結構重い(つまりデータサイズの大きい)文書が出来上がってしまいます。
少し前なら大きなデータはMOやCD-Rに焼いて宅配便などで送ったりしていましたが、今は「ファイル転送サービス」(クラウドストレージサービス)を使うという方法もあります。
つまりインターネット上にサーバー(データの入れ物)があって、そこにデータを送信しておけば、相手側でそのデータをダウンロードして受け取ることができるというもの。
早くて簡単。しかも無料。(有料のものもあります)
一昔前は「宅ふぁいる便」が有名でしたが…
「ファイル転送サービス」といえば一昔前は「宅ふぁいる便」が有名でしたが、無料で送信できるのは今現在(2018年8月)の時点では300MBまで(有料会員は50GBまで)。最近はパソコンで扱うデータも大きくなり、300MBでは容量不足になってしまうこともしばしば。
例えばペラのチラシや折りパンフ1枚でも、複雑な図や印刷用高解像度画像を何枚も使ってあるようなものだと、300MBでは全然足りなかったりします。
もっと大量のデータを送信したい、というときは「GigaFile便」が有力です。
ただしこのサイト、アクセスすると大きな広告画像がどーんと表示されたりするのが気になるといえば気になるところ。見た目はあまりビジネス向きではありません。
その代わり無料で使えます。以前はGigaFile便はデータをアップロードやダウンロードに時間がかかるという悪評もありましたが、最近はそれも解消された様子です。
具体的な使い方をざっくりと解説
使い方は、
【1】まず送りたいデータを自分のパソコン上で1つのフォルダにまとめておきます。【←これ重要】
【2】ZIP圧縮をかけます。(Mac→Winの場合は一手間必要。詳細は後述します)
【3】「アップロード」枠(下図)上部にドラッグ&ドロップでアップロード。
(ドラッグ&ドロップできないときは左下の「ファイルを選択」で選択)
【4】アップロードできたら送信先のメルアド入力して「送信」。これで完了。
(「ダウンロードパスワード」掛ければセキュリティ度アップ)
※上の画像はこのブログ記事作成時点(2018年8月)でのものです。将来的に仕様は変更になる場合があります。
【1】の複数のデータを一つのフォルダにまとめる件は、複数のデータを別々に送信すると送信側も受信側も手間がかかりますし、送信漏れ、受信漏れのリスクも増えてしまいますので1つのフォルダでまとめて送信するようにしましょう。
メルアドはご自身のアドレスを入力して送信すれば、ご自身のアドレス宛にダウンロードリンクのメールが届きます。
メルアド誤入力のリスクを下げられますし、自分宛に届いたメール本文から、必要な部分だけコピペして先方に送信すると分かりやすくて良いかもしれません。
入力するメルアドを間違えると他の人のところにダウンロードリンクの記載されたメールが届く可能性がありますので慎重に。「ダウンロードパスワード」を設定しておいて別メールでパスワードを知らせるようにすれば多少リスクは下がります。
ただし情報漏洩のリスクは考えておく必要がありますので使用するかどうかの最終判断は自己責任でお願いします。
(※機密情報などの送信はお勧めしません)
すでに公開されている情報の元データなど、あまり機密性は高くなく、でもデータサイズは大きい、というようなデータの受け渡しに使用されるのが良いかと思います。
MacからWindowsに送信する場合のZIP圧縮方法
MacからWindowsに送信する場合、MacのデフォルトのZIP作成機能で作成したZIPはWindowsで展開すると余計なフォルダやデータが沢山現れてしまいます。デザイン業界はMacを使っている人が多いのですが、世の中的にパソコンはWindowsマシンが多数派なので、ここは対策が必要です。
そのため下記のようなアプリケーションを使用されるのがおすすめです。
WinArchiver Lite(Mac App Storeプレビュー)
https://itunes.apple.com/jp/app/winarchiver-lite/id414855915?mt=12
こちらも基本機能しか使わなければ無料で済みます。