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春の広告デザインはやっぱり桜。春らしい写真補正の小技など

南大沢の桜(2016年)

個人的には1月〜2月は怒涛の勢いで過ぎてゆき、気がつくともう3月が目前となって参りました。
 
個人的には春は最も好きな季節なので楽しみです。
 
が、最近はバタバタしている間に時間がどんどん過ぎて行ってしまうので、
今年も(感覚的には)あっという間に春が来て、あっという間に去って行ってしまうのでしょう。
 
と、いうことで今回は春の広告デザインと写真補正の小ワザについて書いてみたいと思います。
 

春らしいデザインと言えばやっぱり桜。でも売れる広告づくりには…

商業デザイン、つまり広告宣伝にイベントはつきものなのですが、春を心待ちにされている方は多いようで、
「春到来」というイベントは広告デザイン的には取り入れやすいイベントですね。
 
社会人なら新年度、学生さんなら新学年ということで、1年の新たな節目でもありますし。
「春らしい華やかさ」は広告の演出上、積極的に取り入れたい表現の一つです。
 
具体的には、桜の写真やイラストをデザインに取り入れるのが基本となります。
 
広告というのは本質的に不特定多数に向かって広く告知するものなので、
なるべく世の中的に広く受け入れられているイメージを使うのが定石。
「春らしさ」を演出するなら日本的にはやはり桜のイメージは外せないと言って宜しいかと。
 
なので基本的に淡いピンクを使えば無難。
書体も細めで軽い感じが無難。
写真も少し明るめに調整します。
 
桜の花びらとタンポポ
 
海外では春は新緑のイメージなどのようですが、そういった若草の色を取り入れてもOK。
(でも色数が増えるとコントロールの難易度は上がります)
 
雰囲気は明るく、軽く、ふんわりした感じ。
 
「春らしさ」の表現、ということに限って言えば
「硬い、重い、暗い、激しい」表現は適していません。
 
とは言っても広告の場合は売れる、集客できることが最優先事項ですので
「春らしさよりインパクト重視」
「あえて春らしくない表現をして、その他大勢の中への埋没を避ける」

などの理由で「春らしくない」デザイン表現を意図的に選択するという手もあります。
 
「人の行く裏に道あり花の山」という格言もありますし。
 

広告業界標準のフォトショップで色調補正。でも「トーンカーブ」は絶対ではありません

デザイン業界で写真加工ソフトといえば「Adobe Photoshop」ですが、
Photoshop(通称「フォトショ」)の解説本など見ていると
「明るさの調整はトーンカーブを使いましょう」と書いてあるものを多く目にします。
 
が、個人的にはトーンカーブはあまり積極的にはお勧め致しません。
(「トーンカーブ」の具体例はこの記事下の方にあります)
 
基本的には
「明るさ・コントラスト」で明るさやコントラストを調整。
さらに「カラーバランス」で色調を補正。
その後彩度を調整して、ここで画像補正の仕上がり具合を確認。

…といったフローの方が確実です。数値入力できるので再現性も高いですし。
 
必要に応じて
明るさ/コントラスト/カラーバランス/彩度
の各パラメータを再調整してベストの状態に仕上げます。
 
で、最後の仕上げとしてトーンカーブを使用するのがお勧めです。
 
例えば写真をあえて白飛び気味に明るく、軽い感じに仕上げたいのであれば
下の画像のようにトーンカーブの中央を少しだけ持ち上げます。
(※RGBモードでの話です。CMYKモードでは逆の操作となります
 
補正イメージ(オーバー)
 
これで中間調が全体に持ち上げられ、少し軽い雰囲気になります。
春らしい雰囲気にするにはお勧めです。

逆にトーンカーブの中央を押し下げると重厚な雰囲気の写真となります。
(こちらもRGBモードの場合の話。CMYKモードでは逆に持ち上げる操作となります)
 
補正イメージ(アンダー)
 
→RGBやCMYKって何?という方はこちらをご覧ください。
 
写真の傾向は「ヒストグラム」を見ればおおよそわかります。
明るいの暗いのか、コントラストが強いのか弱いのか、など。
「ヒストグラム」とは上のトーンカーブ背景に表示されている山状のグラフのことです。

しかしヒストグラムも目安のひとつにすぎず、絶対ではありません。
モニターの色調整(キャリブレーション)をしっかりやって、最終的には自分の眼で判断しましょう。
(モニターはデザイナー向けの高性能なものがおすすめです)

なおRGBでバッチリ色調整しても印刷用にCMYKモードに変更すると、
色が少しくすんだ感じになることが多いので要注意です。
 
RGBモード画像例
 
CMYKモードに変換したイメージ
 
青空の写真など、結構彩度が落ちてくすんだ色になりがちなので、印刷入稿用画像のカラー調整はCMYKモードで行うのがお勧め、と言うより必須となります。
 

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