「インパクトのある広告」ということは広告制作の現場ではよく言われる言葉です。
広告主(クライアント)様の口から発せられることもありますし、制作サイドから広告内容の説明でも多用される言葉です。
世の中には広告だらけで常にそこら中に存在するのが当たり前になっていて、ただ普通に商品名と商品写真を並べただけの広告では、その大量の広告の中に簡単に埋没してしまいます。その結果、せっかく広告を打っているのに売上が伸びずに広告予算すら回収できなかった。。。というのは困ります。
ということで他の広告に負けない、「インパクトのある表現」は常に求められることではあります。
でも「インパクト」って何でしょう?
単に派手なだけでない「インパクト」の例
簡単なところでは派手な色使いや大きな見出しを使えばとりあえず「見た目のインパクト」は出すことができますが、宣伝する内容や商品によってはそれだけでは不十分だったりします。
例えば
・ジュエリーショップの広告
・日用雑貨の広告
では表現は同じになりません(例外は常にありますが…)。
同じ「インパクト狙い」でも、商品価格が上がるほど「派手な色使い」「大きな見出し」は通用しなくなってきます。
単に派手なだけでないインパクトの例としては
・一見矛盾しているようなことを言う。(例:「◯◯はまだ買うな」)
・ギャップ感のある表現を取り入れる。(例:高級品のTVCMにアニメを使う)
など。
カッコ内の例は広告やっている方なら「ああアレのことね」とお分かり頂けると思います。が、今同じようなことをやってももう「インパクト」は薄いかと思いますので(残念ながら)新しい「意外性」を頑張ってひねり出す必要があります。
「3秒で大体わかる」くらいわかりやすいのが理想
また、「意外性」も大事ですが「わかりやすさ」はもっと大切です。
「何の広告か」「どうして欲しいと訴求しているのか」はハッキリわかるようにする必要があります。
なので小難しい言葉は原則として使わない方が良いですし、ひねりすぎて難解なのもお勧めできない。
中学生でもわかるレベルの言葉で、内容的にもわかりやすく。
できれば「3秒で大体の概要がわかる」レベルで。
でも「わかりやすく伝える」…ということは、その商品のことをかなり理解している必要があります。
自分がわかっていないことは人に説明できませんので。
ひとまず「かなり理解」したら、(先に書いたように)その商品のことをわかりやすくまとめ直すわけですが、そのとき「見る人にとってのメリット」という形でまとめるのがおすすめです。
あとは「具体性」もあると良いですね。
単純に「おトクな情報です!!」と言うのと、具体的なメリットを「3秒で」伝えるのでは説得力がまるで違うというか(明らかに胡散臭い「メリット」は例外として)。前者は疑われて逃げられる可能性が高いですが、後者は「もうちょっと話を聞いてみようかな」と思ってもらえる可能性が高い。つまり勝負の分かれ目な訳ですね。3秒で概要を伝えられるかどうかということは。
広告だらけの世界でこれができれば「打率」はかなり上がるでしょう。もはや単なる「インパクト狙い」以上の効果的な広告ができると思います。
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