おはようございます。秋の連休、いわゆる「シルバーウィーク」中ですが今朝は曇り。
当デザイン事務所「グラッドワークス」のある横浜市都筑区でも、ここのところ朝晩はかなり涼しく、秋を感じるようになってきました。
9月も残り3分の1。連休が終わって1週間もすれば10月突入ですね。
秋といえばやはり「食欲の秋」
長袖の服を着ることも増えて、だんだん紅葉も色づいてきて(地域により異なりますが)、いよいよ秋本番となりますが、秋といえばやはり「食欲の秋」。
本当は東京オリンピックが開催されるはずだった今年は「スポーツの秋」となるはずだった…のかもしれないのですが、新型コロナ(COVID-19)の問題もまだ解決には時間がかかりそうで「withコロナ」を当面は考えざるを得ない、ということで感染リスクにきちんと配慮した上で「秋の味覚」を楽しみたいところかと思います。
秋といえば、色彩的にはやはり「赤」が思い浮かぶ方が多いと思います。
イチョウの黄色や枯葉の茶色も、秋らしいといえば秋らしいのですが、広告デザイン業者的には見た目の華やかさやインパクトなども考えると、やはり赤を表現の主軸に据えたい(というより据えざるを得ない)かなと。
それにしてもなぜ赤色は食欲を刺激する色なのでしょうか?
青は食べ物の色としては少ないですが(ブルーベリーなどがありますが)、緑色ならキャベツやらピーマンやらブロッコリーやらと色々あります。
しかし「食」をアピールする色としての「赤色」の効果は圧倒的。
色覚と食欲は根本的に強い因果関係がある?
自然界での赤色といえば花の色、夕焼けの色、紅葉の色、熟した果実の色、などがありますが、そもそも植物が果実をつけるのは種子ごと動物に食べてもらい、遠くへ運んでもらいたいからだそうで、でも果実と種子が成熟する前に食べられると困るので、「準備完了」のサインとして赤く色付くものが多い、のだそうです。(植物がどうやってそんな戦略的思考をしているのか?という疑問は残りますが)
哺乳類は色を見分ける能力がほぼないものが多い(夜行性の時代が長かったので)とされていますが、人間やチンパンジーなど一部の霊長類は色覚細胞を変化させることで色覚を再獲得、果実の成熟した色を見分けられるようになったとのこと。つまり色覚と食欲は根本的に強い因果関係があるのですね。
おおよその傾向としては黄色〜オレンジ〜赤といった、いわゆる「暖色」の色彩は脳の空腹中枢を刺激するので食欲を増進させると言われており、特に「赤色」の効果は高いようです。一方で植物の一般的な色である緑色は、赤色とは対比の関係(「補色」の関係)にあるので食欲を刺激する赤色をより引き立てる効果が期待できます。
飲食店などでは料理の色使いだけでなく、店内の内装(テーブルクロスや照明器具など)の色彩にも配慮した方が良いと言われます。照明を赤色にするのは流石にやり過ぎと思われますが、蛍光灯のような青っぽい光(正確にいうと緑っぽいのですが)の照明でなく「電球色」が無難ですね。
上記文中の「暖色」「寒色」「補色」については下記の過去記事も併せてご覧ください。
青色メガネで食欲を抑え込める、かもしれない話
逆にダイエットしたい人には青い色つきメガネをかけて食事をすると食欲を抑えられるのだとか。
実際に試したことはないのですが、確かに青みがかって見える食卓は食欲減退しそうではあります。
と言っても「見るものがすべて青く見える」ようなメガネってあまりなさそうなので、青いセロハンでも買ってくるしかないのかもしれないのですが。。。
ただし眼に負担をかけてしまうかもしれないので試してみたい方は自己責任でお願いします。
疲労や違和感など感じたらやめておいた方が無難かと思われます。