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広告に使う商品写真の撮影知識(入門編)スマホでOK?

スマホで商品写真撮影!

4月も中旬になってまいりました。

今年(2019年)のゴールデンウィークは10連休!とのことで客商売をされている方にとってはビジネスチャンスだという方も多いかとかと思います。そこで今回のエントリは集客のために使える低コストでお手軽な、入門編的写真撮影をしたい場合についてです。
 

高性能になったスマートフォンのカメラ。商品写真の撮影に使える?

今はスマートフォンのカメラが高性能になりました。
小さなレンズなのにデジタル技術のおかげでかなりキレイに撮影できますね。

そうなると「このスマホカメラで商品写真を撮れないだろうか?」と考えることは「当然の流れ」かと思います。

特に予算をかけずに広告宣伝したい場合など、スマホカメラで商品撮影を試みられたという経験のある事業者の方は多いのではないでしょうか?

 

スマホでの商品撮影でOKな場合の例

実際にスマホで撮影した写真が商品写真として使われている例としてよく目にするのは中古車販売サイトなど。入荷した中古車をスマホで撮影して、すぐにインターネットの商品情報としてその画像を掲載しできますのでお手軽で便利。

また、不動産業界では中古住宅の物件写真としてスマホカメラを使用されている場合が結構あるようです。

機種にもよるのですが、最近のスマホカメラは明るすぎて白飛びしそうなところは少し暗めに、逆に暗くて黒つぶれしそうなところは少し明るく、自動で調整してくれるものもあります。こういう機能を「HDR」と呼んだりします。(スマホのメーカーにより呼称は異なります)

例えば下の写真。空はほぼ白トビしていて、機関車の車体もかなり黒つぶれしています。

これは通常の写真モードで表現できる濃淡の幅(ダイナミックレンジ)が肉眼で見たものより狭いことによるもので明るいところと暗いところが混在する写真ではよくあることです。

HDR加工なしのイメージ

ちなみにこの写真はスマホカメラではなく、デジタル一眼で撮影した画像です。ご了承くださいませ。
で、これを「HDR」っぽく加工すると下の写真のようになります。

HDR加工ありのイメージ

元は同じ写真なのですが、これだけ変わります。

黒つぶれや白飛びが軽減されて肉眼で見た印象に近づきました。後加工によりダイナミックレンジが広くなり、空の色や機関車の形状まで表現することが可能です。機種によりHDRの効果は大きく異なるようですが、ともかくスマホでOKな商品撮影の幅は確実に広がっている、と思います。
 

小物の「ブツ撮り」では歪みが激しくなる

が、問題は小さい被写体を撮影するとき。

多くの場合、スマホのカメラは「広角レンズ」と言って、少し広めの範囲が写るレンズが付いています。
少し専門的に言えば、「35mm判換算で27mm相当程度の画角を持つ単焦点レンズ」です。(機種により多少異なります)

この「広角レンズ」というのが曲者で「ブツ撮り」(商品写真撮影)では少々厳しい場合が多い。
なぜかというと、遠近感が強調され、形の歪み(パース歪み)が大きくなってしまうから。

27mm相当の画角では小さい被写体だと形の歪みが結構目立ちます。(大きい被写体だとあまり目立たないことが多いのですが。)

というわけで下は27mm相当の画角で撮影した写真例です。

広角レンズでの撮影イメージ

広角レンズでの撮影は形が歪む分ダイナミックというか迫力のある絵作りにはなりやすいので、デザイン的にインパクト重視のイメージ画像としては「あり」かと思われます。

が、メニューやカタログなど商品の形を正確に伝えたい場合は不利です。

ではどうするかというと、「望遠レンズを使う」のがおすすめ。

望遠レンズでの撮影イメージ

上の写真は75mm相当の画角で撮影しています。いわゆる「中望遠」と呼ばれる画角です。

その上の27mm相当の画像よりも遠近感による歪みが少なく、被写体の形状を伝えるカタログ用の製品写真にはこちらの方が向いています。あとは照明や背景を工夫すれば本格的なカタログやメニュー用の商品写真に近づきます。
(※どの程度のズームレンズが良いかは撮影する商品のサイズにより異なります。)

スマホでも画面をピンチアウト(広げる)すればズームアップつまり望遠撮影できますが、これは単に画像の中央付近を拡大して周囲を切り取っている(トリミングしている)だけなので、画像が荒くなってしまいます。

ネット通販サイトなどではスマホ用の望遠レンズが売られていますので、こういうものを使ってみても良いかもしれません。ただし安価なレンズは撮影した被写体のフチに色がついたり、画面の周囲の描写が甘くなる(つまりシャープに撮れない)ものもあるようなので、どの商品を選ぶかは悩ましいところ。
 

ある程度本格的に「商品撮影」をしたい場合は?

最近はスマホでも背面カメラのレンズを2つ〜3つ装備したものまで登場し、スマホカメラの進化は凄まじいものがあります。いわゆる「ボケ味を活かした撮影」「パース歪みを自動補正した撮影」など、これまでスマホカメラでは難しかった絵づくりや表現もスマホでOKになる日が来るのかもしれません。

が、2019年の今、ある程度本格的に「商品撮影」をしたい場合はやはり大きめのしっかりしたデジタル一眼カメラを使われるのがおすすめではあります。(「ある程度」というのが「どの程度」なのか、にもよるのですが。。。)

α7RIII+Tam90macro撮影イメージ

具体的に書けば初めての選択としてはAPS-Cセンサー搭載の一眼レフがおすすめ。入門機でOK。(上の写真のカメラはもう少し大きいタイプとなります)

センサーサイズの大きなカメラは絵作りの「ゆとり」が違います。660ccの軽自動車でも高速道路を走ることはできますが、大きなエンジンを積んだ車の方がより快適である場合が多いのと同様かと。

このときなるべく望遠撮影ができて、しかも最短撮影距離が短いレンズを使うのがコツ。
言い方を変えれば「焦点距離」がある程度長く、「最大撮影倍率」がなるべく大きいもの(0.3以上推奨)を使いましょう。「最大撮影倍率」はレンズのカタログやウェブサイトを見ると書いてあります。

最大撮影倍率が0.25を下回ると小物撮影にはちょっと厳しいかもしれません。

ちなみにマクロレンズ(マイクロレンズとも呼びます)は最大撮影倍率が1.0倍以上で、小さいものを撮影するにはおすすめです。35mm判換算で90mm〜100mm程度のマクロレンズは1本持っていると便利かもしれません。(写真の内容によってはさらに焦点距離の長いレンズの方が適している場合もあります)

当デザイン事務所、グラッドワークスでは小物商品撮影、不動産物件撮影や店舗内装撮影まで幅広くご対応しております。制作の実例はこちらからどうぞ
 

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チラシやパンフレット、メニューなどの印刷物/ホームページの制作、運営管理/写真撮影やイラスト作成まで幅広く行っています。各種広告制作物の実績の一部を公開中です。

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