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印刷物のデザイン制作で知っておきたい写真の「解像度」と「CMYK」

スマートフォンで写真撮影のイメージ

最近はスマホカメラの性能も良くなり、何気無く撮った仕事がらみの写真なのに、かなり良い写真が撮れることがあります。そういう写真は是非SNSなどに投稿して多くの人に見てもらいたいところ。

Web媒体だけでなくチラシやパンフといった広告印刷物で使用するのも良いですね。
(※撮影内容によっては広告に使えないものもあります。)
 

スマホで撮った写真、印刷物で使える?

チラシなど印刷物の制作をしているとよくあるのが「画像の解像度が足りない」という問題。
パソコン画面で綺麗に見えているから「問題なく印刷物に使えるだろう」と思ったら、そうではないという状況です。

普通のパソコンの画面は近づいて見ると文字のフチなどピクセルのギザギザが見えます。多くの場合、この「普通のパソコンモニター」の画面解像度は印刷物の3分の1〜5分の1しかありません。

高解像度と低解像度のイメージ

最近はRetinaディスプレイのような「高精細モニター」も増えてきましたが、画像を表示するときは4ピクセルを1ピクセルとして表示したりするので実質解像度としてはあまり変わらなかったりします。(表示に使うアプリにより異なります)

そのため画像などはPCの画面で十分精細に見えていても印刷物にそのまま使うとぼやけて見えてしまうことがあります。理由は先述のように印刷物の方が画像の解像度が数倍高いから。

クライアント様で撮影した画像をチラシやパンフレットなどの印刷物に使用することは可能ですが、
「画像サイズが小さすぎて使えない」ということはしばしば起こります。

最近のスマートフォンはカメラ性能が上がり、画素数や画質(ダイナミックレンジなど)もかなり使えるレベルですが、アプリ経由で撮影した場合など、撮影画像のサイズを小さいサイズに設定して撮影している場合などは「解像度不足で使えない」ということが起こります。

自社ホームページの画像を印刷物でも使いたい、という時も同様の問題が起こりがちです。

というわけでお手元の写真を印刷物に使いたい、という場合はかなり大きめの画像を用意していただくのが安全です。
 

意外な盲点(かもしれない)「CMYK」カラーモードの存在

RGBとCMYKのイメージ

また、もう一つ注意していただきたいのはインターネット用の画像は「RGBモード」であるということ。

これに対して印刷物のカラーモードは「CMYK」

RGBとCMYKについては以前のブログ(下記)で書いたので詳細は割愛しますが、印刷物のデザイン制作においては、レイアウトデータも画像データも「CMYK」モードが基本です。(カラー印刷の場合)

【広告印刷物デザイン】今更ですがチラシやカタログの「4色印刷」ってなんですか?

デザインが本職でない人がAdobe Illustrator(通称「イラレ」)など使って印刷用レイアウトをすると、印刷用データをRGBモードで作ってしまっている場合があります。慣れれば便利なイラレも、最初は覚えることが多すぎて、カラーモードの違いまで配慮しきれない、ということもあるようで。。。

そこまで行かなくても、レイアウトに使っている画像にRGBモードのものを使っている場合があります。

長年グラフィックデザインの仕事をしているとRGBとかCMYKなどといったことは(基本知識すぎるために)あまり意識することもなく使い分けていたりするのですが、専門外の人にとっては意外な落とし穴だったりする様子。

でも印刷物にRGBモードのデータを使うと正しい色にならないことが多いのです。

印刷会社によっては入稿されたデータを最初にチェックして、RGBモードのデータが混入している場合は「印刷データに問題があります。問題を修正して再入稿してください」と言って来たりしますが、機械的にCMYKに変換してそのまま印刷してくれる場合もあります。

親切…といえば親切なのですが、RGBを機械的にCMYKに単純に変換すると色が微妙に変わってしまいます。
 

RGBデータをそのまま印刷物に使うと色が濁る

例えば前回のブログで使用した虹の7色の画像。

これはRGBモードで作っています。

虹の7色RGBモード

これをそのままCMYKモードに変換すると下記の通り。

虹の7色CMYKモード

変換に使用した画像編集ソフトはデザイン業者ならほぼ全員が使っている(と思われる)Adobe Photoshop(CC 2019)です。

RGBからCMYKへの変換アルゴリズムはアプリにより異なるので変換結果も微妙に変わっては来るのですが… 基本的に色は「くすんだ印象」になりがちです。

なぜならCMYKでは鮮やかさの表現できる範囲がRGBより狭いから。

でも単に彩度が低いだけではなく、CMYKモードに変換した色彩を数値的に解析すると、赤の中に青の成分が混じっているなど、あまり好ましくない変化が見受けられたりします。

こうなると色に「ニゴリ成分」とでも呼ぶべきものが混入してるようなもので、鮮やかさ、爽やかさを表現したいときなど、当初のイメージとはかなり違ってきてしまいます。

印刷物などで「なんとなく安っぽく見える」という場合など、このような色彩上の微妙な不具合が原因になっていることがあります。

制作担当者が印刷物のデザインに不慣れと思われる場合などは、こういった点にも注意が必要です。
 

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